『ヘヴン』
実はずっと読みたくて結構前に買っていたのですが
モタモタしてるうちに本屋大賞&芥川賞ノミネートで話題になっていたので
なんかブームに流されたみたい・・・と思い読むのが遅くなってしまいました。
主人公は中学生の男の子。
外見にハンデがあります。
毎日ひどいいじめを受けます。
チョークを食べさせられたり、
破いたボールを頭にかぶされ思い切り蹴飛ばされたり・・・
私は田舎の学校でしたので、酷いいじめみたいのはありませんでした。
女の子同士の派閥争いとか不良グループの暴走みたいのはありましたが
誰かをいじめるといっても変なあだ名をつけられるとか・・・
(竹の子ご飯という女の子がいましたΣ(゚д゚;))
今は実際こんないじめがあるんでしょうか。
いや、あるから自殺する子がいるんですよね。
この本でも自殺について悩む主人公がいます。
途中のいじめのシーンや、いじめグループの一人と話すところは
救いようがなく、苦しい気持ちになりますが
ラストは悲しい終わり方ではありません。
それに、この主人公には1人だけ友達がいて、支えになっています。
(その友達との関わり方も考えさせられる点なのですが)
中学生目線で書かれていますので、難しい漢字や表現もなく、スラスラと(私は2日で)読みました。
何箇所か自慰行為について書かれているので
親が中学生の娘に読ませようと思うのは厳しいかもしれません。
でも中高生が、いじめについて考えるののに読む分には、読みやすいレベルです。
普段から本を沢山読まれてる方には、物足りなさや不憫を感じるかもしれません。
確かにいじめの表現はずごいのですが、周りの話の進み方というか包み方がイマイチな感じでした。
同じ内容の会話が何度も繰り返されたり(わざとでしょうが)ちょっと飽き飽きしました・・・
若い頃は全然本を読まなかった とある本でおっしゃっていました。
そういう甘さがあちこちに出てるかもしれませんね。
川上さんは、若い頃歌うたいだったそうです。
これで、芥川賞もらってます。
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