こどもが寝てからシネマ

サブカル女子÷おっさん=映画好きへっぽこ主婦

『ヘヴン』

2010年本屋大賞6位です。


実はずっと読みたくて結構前に買っていたのですが

モタモタしてるうちに本屋大賞&芥川賞ノミネートで話題になっていたので
なんかブームに流されたみたい・・・と思い読むのが遅くなってしまいました。



主人公は中学生の男の子。

外見にハンデがあります。

毎日ひどいいじめを受けます。

チョークを食べさせられたり、
破いたボールを頭にかぶされ思い切り蹴飛ばされたり・・・



私は田舎の学校でしたので、酷いいじめみたいのはありませんでした。
女の子同士の派閥争いとか不良グループの暴走みたいのはありましたが

誰かをいじめるといっても変なあだ名をつけられるとか・・・
(竹の子ご飯という女の子がいましたΣ(゚д゚;))


今は実際こんないじめがあるんでしょうか。
いや、あるから自殺する子がいるんですよね。

この本でも自殺について悩む主人公がいます。


途中のいじめのシーンや、いじめグループの一人と話すところは
救いようがなく、苦しい気持ちになりますが
ラストは悲しい終わり方ではありません。

それに、この主人公には1人だけ友達がいて、支えになっています。
(その友達との関わり方も考えさせられる点なのですが)


中学生目線で書かれていますので、難しい漢字や表現もなく、スラスラと(私は2日で)読みました。

何箇所か自慰行為について書かれているので
親が中学生の娘に読ませようと思うのは厳しいかもしれません。
でも中高生が、いじめについて考えるののに読む分には、読みやすいレベルです。


普段から本を沢山読まれてる方には、物足りなさや不憫を感じるかもしれません。
確かにいじめの表現はずごいのですが、周りの話の進み方というか包み方がイマイチな感じでした。
同じ内容の会話が何度も繰り返されたり(わざとでしょうが)ちょっと飽き飽きしました・・・

若い頃は全然本を読まなかった とある本でおっしゃっていました。
そういう甘さがあちこちに出てるかもしれませんね。


川上さんは、若い頃歌うたいだったそうです。
これで、芥川賞もらってます。
乳と卵 (文春文庫)乳と卵 (文春文庫)
(2010/09/03)
川上 未映子

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ポチっとしていただけたら幸いです。

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ジル(@chochopolix)

Just let this happen. We just let this flow right out of our minds. Just relax and let it flow. That easy. Let's put some happy little clouds in our world.

*小説

1 Comments

藍色 says...""
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
2013.02.08 17:40 | URL | #- [edit]

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