【ロビンソンの庭】生気に溢れてた若者の時代
わくわくしながら映画が始まるのを待ってるのに、予告が続いて・・・嫌。
という人もいるかもしれないが、私は好んで見ています。
今日の映画もyoutubeでトレーラー徘徊をしてて興味を持ったもの。
ただしこの映画に関する情報がほとんど探せなくて、なんの映画かもわからないまま
(予告編もまったく意味不明)今回借りるに至った。
あらすじ。
クミはドラッグを売る仕事で、毎日適当に過ごしていた。
ある日は偶然廃墟を見つけ、気に入った彼女はそこへ移り住んだ。
家の周りに草木が生い茂る中、自給自足をしながら過ごしていた。
「お前一人でロビンソンクルーソーやってんねんもん しゃーない」
このクミという女性が、最初男性なのかよくわからない中世的な感じで、
髪が短いのはもちろん、鋭い目に大きな口、とがった鼻、なんか怖い。
この「太田久美子」さんという女優(?)、調べても全く情報がない。
女優なのか、歌手なのか、その変にいた素人なのか・・・
(この作品と同じ山本政志監督の「闇のカーニバル
そしてクミの恋人(キイ)役で出てるのが若かりし頃の町田町蔵こと町田康氏である。
ボーズ頭に目力がっつり、オサレ帽子にくまちゃんポシェット。
今でも通じるかっこよさの、「パンク野郎」として「俺のタニシどこで買う~」と歌うのだ。
そのほかにも元スターリンの遠藤ミチロウ氏、JAGATARAのメンツなど出てるらしいのですが、
私はパンク野郎じゃないのでどれがどの人か確認できず。
あと若い頃の室井滋(レストランで鼻水と手相の話をする女)と
田口トモロヲ(姿は確認できず)も名前は見たけど、当人のwikiにも載ってません 笑
感想、というか情報として箇条書きします。
***
・廃墟に引っ越したクミ、建物にペンキでラクガキをしてキャベツを作り、
友人や恋人を呼んできままに過ごす。
・恋人(キイ)が泊まりにきた夜、家の中でBarの看板を発見。
中に入ると真っ赤な壁に祭壇のようなものが。幻覚?
・クミが少しずつ衰弱。もう一人の自分の幻覚を見たり、幽体離脱っぽい体験をしたり。
・恋人が旅に出る?から最後に会いに来たというのに、クミ変な対応。
キイが建物から出ると、そこは草むら。
・床に草をサークル状に燃やし、中心に座って謎の人物が描いた絵をみつめる。
(まるで黒魔術。この謎の人物が人間なのか妖精なのか霊なのか幻覚なのかは謎。)
・突然お祭りにて踊りまくる。急に帰る。盗んだ自転車でかなり長い距離を激走。
・家について自分で髪をバツバツ切り、変な化粧に浴衣&たすきで一人で踊りまくる。
・おじいちゃんの夢を見る。
・穴を掘る。そしてなんとなくいなくなる。(穴に!?)
・しばらく経った後の様子。家は緑に覆われ、花が咲き、蝶が舞う。
・だいぶ時が過ぎたかと思いきや、家に入り浸ってた少女の姿はそのままだった。
そしてネコ。
***
大体こんな感じなんですが、これは見ないと雰囲気が説明しようがない・・・
薬に溺れたクミが蝕まれていった、ともとれるし、
あの廃墟が生きている(巨大な植物?)みたいなファンタジーなのかもしれない。
とりあえず1987年を経験した方なら、キース・ヘリングのTシャツとか懐かしいのでは?
私はまだ幼かった=この時代を知らないので、見ながら寝てしまい、見直しました。
個人的な感想では、女性の喋り方がわざとらしかったりで、凄く80年代 笑
あと、音楽がすごくいいです。
映像は「ストレンジャー・ザン・パラダイス
1987年はトップガンやビバリーヒルズコップ2、日本ではマルサの女。
高良健吾くん、長澤まさみちゃんの生まれた年であります。
そしてロビンソンの庭の山本政志監督は、高良くんの「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」に出演。
ついでにこちらには修道士役で出演!
「ゲルマニウムの夜」
こんな時代に、いや、こんな時代だからこそ撮れた不思議な作品。
ちなみにamazonでは中古DVD1万越えでした。
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