こどもが寝てからシネマ

サブカル女子÷おっさん=映画好きへっぽこ主婦

【アジアの逆襲/指圧王者】サイキックコマンド×SFパンク×ディストピア

1983年、戦場のメリークリスマス、楢山節考、南極物語。
日本SF映画の名作といわれた塚本晋也監督の「鉄男」でさえ1989年公開。


1983年作品でも特殊なこの映画はディストピア×SF映画のさきがけでは?
(ディストピアの正確な定義はわからないのですが、当方の主観として)
石井聰亙特有の破滅的なパンクにサイキック、コマンドー要素が盛り込まれている。
なんとも中学生男子が好みそうな要素満載である。

【アジアの逆襲/指圧王者】石井聰亙

出だしとラストは一面の荒野である。
核戦争か何かで滅びた世界のような感じ。

そしてパンク?などきつい音楽と共に出演者の男たちの写真、
さらにきのこ雲が脳みそになる描写なんかでごったがえす。
このへんで男たちが、洗脳により過去を消された・・と覗える。

そしてひたすら鍛えまくる者、壊れていく者、彼らの演技がすごい。
(そのうちの一人有薗芳記さんという方は、今でも映画等でご活躍)

この特殊部隊の彼らで内乱(というかただの喧嘩)がおきるのだけど
これがジョージ・クルーニーもびっくりの超能力対決。
え、笑うとこ?

ないこれ耐えられない・・という人もいるかもですが
30分と短い作品なので、途中棄権するまでもなく終了。


さらに、同時収録で【指圧王者】というサイケデリックな作品。
その昔一世を風靡した「浪越徳治郎」の「指圧の心~母心~」をご存知・・・
の方は私より年上でしょう。
(私はリアルタイムでの記憶がなく、親のギャグでしか知らないのです)

んで浪越氏が裸のブロンド美女にまたがり、ツボを押し捲る。
これだけだ。
んで、美女はどーにか(開眼?)なっちゃって、悟りを開いちゃう。
(高速道路が神経回路みたいに見えちゃう)
パンクな石井聰亙氏からはかけ離れた作品だけど15分程度なので我慢でご覧アレ。
(ちなみに1989年の作品)

ちなみにエンドロールのキャストの名前のところに
「北方舞踏派」というのがありまして、激しく踊って?いた方がいたので
その人の団体かな、と思い調べてみたところ、
なんと「大駱駝艦」という舞踏団の設立メンバーによって派生した団体。
この「大駱駝艦」、かの麿赤兒の団体である。

麿赤兒を知らないという人にもういっちょ。
・ゲルマニウムの夜
・ケンタとジュンとカヨちゃんの国
・まほろ駅前多田便利軒
 の監督である大森 立嗣氏と俳優・大森 南朋の父である。

最後に。
1983年、洋画ではスタウォーズep6、ランブルフィッシュ、
スカーフェイス、フラッシュダンス等が公開されている。
予算は少ないけど、イマジネーションでは負けてない?ぞ石井聰亙!


「指圧の心~母心~」ポチッ

関連記事
ジル(@chochopolix)

Just let this happen. We just let this flow right out of our minds. Just relax and let it flow. That easy. Let's put some happy little clouds in our world.

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://chochopolix.blog.fc2.com/tb.php/227-ac813005
← 【ぼくのエリ 200歳の少女】ありえない邦題に喝!! → 【カケラ】満島ひかりの鼻血、腋毛、セックス