こどもが寝てからシネマ

サブカル女子÷おっさん=映画好きへっぽこ主婦

【乱暴と待機】タイトル負け&小池栄子をみるだけの作品

あれ?おかしいぞ?
面白そうな設定と予告を観ての期待、見事に裏切られてる気が・・・。

山田孝之と妻・小池栄子が、読経する女・美波の家の隣に越してきた。
彼女はグレーのスウェット上下で初対面の山田の前で失禁をする。
美波と小池は高校の同級生であり、彼女の過去を知っている。
彼女は(小池曰く)いるはずのない「お兄ちゃん」と住んでいるという。

「お兄ちゃん」は浅野忠信
独特な喋り方(そしてオタクっぽい装い)であり
彼の趣味は天井裏に潜んで部屋の様子を観察することだ。


面白そうじゃないか。
でも、面白そうなだけである。

まず、タイトルがすごく興味をそそる。
どんなすごいDVが待っているかと思いきや
小池栄子が人様の家にチャリでつっこんだり包丁振り回したり。
これは原作の本谷有希子のタイトルセンスサマサマじゃないかと思う。

以前映画化になった【腑抜けども、悲しみの愛を見せろ】も
自分的に気になっちゃったタイトル例である。
(こちらは【クヒオ大佐】【パーマネント野ばら】の吉田 大八監督作品で、
そこそこ(少なくとも乱暴~よりは)面白かった、と記憶している。


予備知識なくレンタルショップにいき、ふと目に入ったタイトルで
DVDをレンタルする人は少なくないと思う。
【乱暴と待機】 ・・・これはタイトル詐欺である。

面白かったのは浅野&小池の会話のやりとりだけで、
後は失禁、ゲロ、セックス、ただ下品なだけだし、
天井から落ちる浅野、刺される山田、小池の破水の展開にいたっては
ふざけてんのか本気なのかわからない展開。わ、笑うとこ?

さらにラストのほうの浅野と美波の会話ではお涙チョーダイなのか
全くいらないシーンだし
さっき見たばかりなのにどういう終わり方したか覚えてない・・・。

例えばロバート・D・jrの【デュー・デート】みたいに
どこまでもブラックジョークで開き直ってれば
こちらも少々ふがいない展開でも笑って過ごせるものを
本作品はどっちつかずの、しかもPG12具合も中途半端ときたもんだ。

わくわくして借りようと思いの方は、期待度を少し下げたほうがいいかもしれません。
美波さんという方は、凄く頑張ってはいますが、仲間由紀恵の二番煎じに見える・・・

冨永昌敬氏の【パンドラの匣】という作品は
そこまで悪くなかったのですが・・・

同じ浅野氏の【鈍獣】も、舞台が元ネタであれれな映画だったので
浅野さん、当たりハズレがありますね。ファイト。

舞台モノの映画化は難しいですね。

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