こどもが寝てからシネマ

サブカル女子÷おっさん=映画好きへっぽこ主婦

『ペンギン・ハイウェイ』誰も死なない名探偵コナン

たまには小説です。
自分はどうしても文章を頭の中で映像化して読み進めるので
読む速度がかなり遅いです。

小説の『告白』を読む際も、帯にあった映画版の松たか子さんの顔が頭から離れず
ずっと教師役は彼女が動くイメージで読みました。

今回読んだ『ペンギン・ハイウェイ』は、小生意気な少年は加藤清四郎くん。
不思議な歯医者のお姉さんは柴崎コウをイメージして読みました。


少年は、自称「日本で一番ノートをとる小4」のアオヤマくん。
喋るそのつど、セリフの冒頭に「ぼくは」といちいちつけていて
最初はすごく面倒なやつだと思ったんだけど、読み進めると違和感がなくなった。
すごく物事を大人目線で見ているのに、おっぱいに興味がある 笑
それは破廉恥には書かれていなくて、彼は思春期の入り口に立っていて
お姉さんへの興味も、恋とかそういう風には感じないように書かれている。

お姉さんは、歯科医で働くくらいだから20代で。きっと美人。
アオヤマくんのことを「少年」と呼ぶ。
神秘的だけど、小学生と遊ぶような少年の心も持ってる。
なので勝手に柴崎コウ様をチョイス 笑

この話は普通の毎日に、街に突如ペンギンが現れ、また消えるとこから始まる。
自分はいわゆるファンタジー小説(最初から非現実な設定)が苦手で、
映画もそうなんだけど、初めから魔法使いの設定とか、空がとべるとか
あまり自らチョイスはしないのですが、
これは現実に「不思議なことが起きた」という設定で、
(なぜペンギンが現れた?と少年が疑問を持つ)
共に読手も同じく疑問を解いて行くので読みやすい。

最後のほうは変な生き物出るし、
コトが大きくなり、てんやわんやしてるはずが
思ったより出てくる人たちが焦っていなくて
ちょっと現実味が薄れた気がした(私が飽きちゃった?)んだけど
なんとか読みきった。で、結局結論はなんだったのかな?
オツムの弱い私には謎を残したまま終わっちゃったんだけど
少年が成長したことはわかった。ヨシヨシ。

この話には、「海」と読んでいる不思議な球状の物体と
「ジャバウォック」と名づけた変な生き物が出てきます。
生き物に関しては、ぬめぬめした白い身体から人間の手足がはえ、
背中にはコウモリのような羽・・・ってどんなんやねん!

そう、この謎の生物を安易に実写化してほしくないのです。
あえていうなら・・・【パンズ・ラビリンス】のギレルモさんにやってほしい。



この小説は、ゲームや既成のおもちゃではなく
探検をし、ノートに書く。考える。が趣味な稀な小学生が主役。
(唯一のおもちゃはレゴとチェスである)
宇宙の不思議とか、相対性理論とか出てくるし・・・
アオヤマくんは、いじめっこに綿飴をグリグリされても負けない。
上に乗っかられても負けない。
最近じゃすっかり忘れてた、負けない心がグっとくるのだ。
(彼はあくまでも大人げない、論理的ではない、と言うのだが。)

まわりの大人が温かいと、子供は強く優しく育つのか・・・・・・な。


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ジル(@chochopolix)

Just let this happen. We just let this flow right out of our minds. Just relax and let it flow. That easy. Let's put some happy little clouds in our world.

*小説

2 Comments

チョチョポフスキー says..."藍色様"
私のような読書ド素人のブログに
トラックバックありがとうございます。
こちらからも申請いたしましたのでよろしくお願いします。
2011.12.16 19:44 | URL | #- [edit]
藍色 says...""
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
2011.12.02 18:27 | URL | #- [edit]

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