こどもが寝てからシネマ

サブカル女子÷おっさん=映画好きへっぽこ主婦

【世界で一番美しい夜】サスペンス×ラブ×オカルト×ファンタジー×エロ

今回のタグのR指定は、暴力・精神的苦痛のR15じゃございません。
エロ満載のR18です。
カテゴリ分け難しい。
実際にレンタルショップで店の奥地の官能系のラックに陳列されてて
探すの恥ずかしかったぁああ!というシロモノ。

監督は天願大介、今村昌平の息子であり、今村氏の作品の脚本も多数手がけている。
最近では三池監督の【十三人の刺客】の脚本、自身は【デンデラ 】の監督で話題に。



最初に謎のアニメーション。
幸せとはなにか?と考えた研究者が、一切の文明から離れて生活するというもの。
そして物語はある女子中学生の語りで進む。

出生率全国1位で有名になったある村。
そこにはそうなるに至るまでのある秘密があったという。

人物①
この村へ左遷された新聞記者の一八(田口トモロヲ)
彼は過去に「目が覚めると女と寝てた」という事件を起こした過去がある。

人物②
村にいるスナックの女輝子。
彼女は不思議な力を持ち、悩める人を導き助けていた。
ここの件がちょっとオカルティックでいらないんじゃないかと思った。
その不思議な力のきっかけは、性欲を禁じたことに始まる。

人物③
船に篭り、謎の研究を続ける男・欽一(石橋凌)
彼はあるテロを企んでいた。
世界が平和になるテロを。
*石橋さんてこんなことすんの?っていう衝撃的な役でした。
 輝子の年齢を考えたらもう少し若い俳優が合ってる気もするけど、
 この役をOKしてくれる人いなかったような気もする・・・。
ちなみに股間で板を割ってた。SUGEEE

天願氏は元々脚本を多くてがけているだけあって、よくできた脚本と思う。
起承転結があり、伏線がちゃんと回収されている。
けれど、本作は内容が濃いので観ていてきつい。
・殺人容疑がかけられた女の秘密
・ある男のテロ計画
・主人公(田口トモロヲ)の過去の真実
この3つだと物語がうるさすぎる。160分は長い。
女の人の話はまるまる削ってよかったように思う。
せっかく面白い内容でも残った感想は「長い」じゃもったいない。
あと真面目にやってるのか、コメディなのかわからない部分多数。

以下ネタバレしますよ~

輝子と欽一は災いの元として、村から排除しようと船を村人で襲うんだが
欽一の作った爆弾に引火。
ところがこれは爆発ではなく、性欲を増強させる縄文時代の媚薬であり
みんなで乱ずる大騒ぎになるんですね。
(このシーンでみんな大好き江口のりこ姐さんが・・・涙。女優魂やな)
これが欽一の最初の狙いであったわけですが。

このシーンはそりゃ中学生には刺激が強いな。
他に「中学生も高校生もネコも犬も・・・」みたいなセリフもあって
さすがに中学生はいかんでしょ!
その他にも月船さららさんの破廉恥シーン満載だし、目が痛いわ 笑

で、この一夜のおかげで同じ年の子が沢山生まれ、
子作りしてればみんな平和ってことで、この村で女は
ぽんぽん妊娠し、産むことになったらしい。

で最後に、一八は過去を知る男にボコボコにされ、蛇になる。
え、蛇?
なんで急にこうなった?
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え、トモロヲさん夢の国の人食べてない?

自分的な解釈では、アダムとイブをそそのかしたのが蛇、
知恵(文明)と引き換えに生涯の労働(苦痛)を背負ったとされます。
(最近では苦痛でない仕事をしている方もいますが^^)
一八は性行為・甘いりんごと引き換えに、最後の大仕事を。

この映画、文明の発達が性欲を衰退させたという考えが根本にあり、
欽一は「縄文人のような性欲を取り戻す」ための研究を続けています。
(でも昔だって戦争やら争いがあった、はナンセンスですよ。ファンタジーなので)

草食男子なんて言葉が流行る世の中。
過激な性描写を得意とした今昌の息子ですから
日本の男よもっと頑張れ!とでも言いたかったのでしょうか。

ちなみにYOUの元旦那さんがしょーもない男役で出てます。
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