【TOKYO!】東京×非現実のオムニバス
海外の監督が、東京を舞台に描いた3作品のオムニバスです。
日、仏、韓、独共同制作ですが、俳優が日本の方なのでカテゴリはそこへ。
ショートフィルムがもともと好きなので、
小皿に盛られたおつまみを、飽きない程度につまむ食べ方は嫌いじゃないです。
1.インテリアデザイン(ミシェル・ゴンドリー)
PVを得意とするゴンちゃん、この長さ(40分程度)ならイケル?と思ったけど
やっぱりこれでも長いくらい。
いらんシーンはもっと削って30分なくていいと思う。
ヒロインは藤谷文子、スティーブン・セガールの娘さんです。
2000年に観た【式日】という庵野秀明監督作品に、岩井俊二と出演。
この映画、若い私には衝撃だった気がします。
内容はあまり・・・覚えてませんが。

その彼氏(心が少年のままの売れてない映画監督)に加瀬氏。

2人で上京してきて、友人家に最初お世話になるんですが
彼氏はなんとかバイトをみつけますが、彼女のほうは変なコダワリを持っていて
バイトもせず、家探しも難航し、だんだん友人宅にいづらい雰囲気に・・・。
そしたらある朝、こーなっちゃって

*お腹部分に穴が開いてるのを鏡でみてるところ
こーなっちゃって

あらららら
んで、すっかりある「モノ」になっちゃって、友人宅にも帰れないので
モノの姿をして、通りすがりの男性(大森南朋)に拾われていきます。
その後、彼の家で勝手に風呂入ったり楽器触ったり好き勝手暮らすのです。
(裸の人間化したり、モノになったり自由なよう)
エロはありません 笑
とってもメルヘンな話ではありますが、
東京らしさが特にないし(ハチ公像にでもなるならわかりますが)
40分程度と短いはずなのに、それでも長い。
20分にまとめるべきだなこれは。
2.メルド
【ポンヌフの恋人】のレオス・カラックス監督作品で
(彼の作品は観たことなかったのですが)
地下に住む人間のような怪物?が地上で大暴れをするという・・・
「何か悪に満ちた汚いもの」を醸し出していますが
他2作に比べてかなり難解です。

待ちゆく人の花やお金を食べちゃうという・・・
恋人と1のインテリア・デザインの気分で観たら
ちょっと空気変になりそう・・・
3.シェイキング東京
韓国モノはあまり見ませんが、【殺人の追憶】面白かった記憶があります。
内容は面白くない(事件もの)ですが、惹きこまれる構成でしたね~
そんなポン・ジュノ作品。
ヒキコモリの男を香川照之氏、ピザの女を蒼井優ちゃん。

ヒキコモリって、部屋が片付けられないとかゴミで溢れてると思いきや
この男はあらゆるものを整頓してある。
積み上げられたピザの箱、トイレットペーパー、本、水。
もうこの設定の時点でかなり「ファンタジー」かと。
あと飲食、クリーニングが全て電話で済ましてる。
今なら電話よりも対話の少ない「ネット」という手段があるから、
より非現実感(もしくは一昔前の話?)が味わえる。
毎週土曜はピザを注文する。
(自分で決めたルールも規則通りなのだ)
ある日それまでの習慣が崩れる日が来る。
配達にきた彼女、地震と同時に倒れてしまうのだ。
なんかライトノベル的な裏切らない展開ですが
男の人って、女の子がアンドロイドとか、実は兵器とかいう設定がお好き?
もちろん蒼井優ちゃんも裏切りません。

ああっボタンのようなものが!

みたことあるぞこのボタンは・・・。
果たして香川氏は彼女を助けることができるのか。
「禁断のスイッチ」を押してしまうのか!?
チョイ役で有名な俳優さんが沢山でてるのを探すのも面白い。
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