こどもが寝てからシネマ

サブカル女子÷おっさん=映画好きへっぽこ主婦

【まだ、人間】3人の泥沼劇。新鋭監督、もっと素直でいいのに。

お金を貸した相手に死なれた男。
恋人に偽装結婚のために別れを告げられたゲイ。
婚約者が殺された女。

この3人が東京を彷徨い、自分探しをしつつ、肩寄せ合う、な話です。
3人をつなぐのが、金を借りた男であり、別れを告げたゲイであり、婚約中だった男。
mada1.jpg
まだ、人間

まず、「金に憑りつかれた」と言ってるわりに、それらしいシーンは金を数えるシーンのみ。
もっと客にアザトイことしてるとか、上司とのやりとりとかないと
「金の猛者感」が出ない。数えてばっかでただの貧乏人みたい。
水をいっぱい飲むシーンもあるんだけど、これも謎。
ストレートに薬とか酒でいいんじゃないの?

で、金を貸した男との関係もわかりにくい。
そんなシーンあった?って感じ。

婚約者に死なれた女性(穂花)は、恋人が死んでるのに、小奇麗過ぎ。
普通婚約者が死んだ状況って、精神的にやつれて髪がプリンとかすっぴん肌ボロボロとか
部屋がゴミ屋敷とかになりそうなのに、普通の人。
逆に「婚約者の事別に好きでもなかった」設定だったら、役が中途半端です。
この人がバツ1で子どもがいる設定もオチで使うのは狙いすぎ。
(それでも希望があるヨ~な話いらん)

ゲイくん(上山学)、クリスチャン設定です。
まぁ本人は両親ほど熱心に信仰できない、っていう設定だと思われる。
そういった描写はとてもリアルなのかもしれないけど、観てる側が感情移入できない。
例えば、アメリカと違ってキリスト教に対する考えが浅はか(少なくとも私は)であるから
食卓の十字架をぶん投げても、ロザリオを引きちぎっても、いまいちピンと来ない。
s-mada.jpg
それ以前にクリスチャンであることがこのストーリーに必要なのかな、とも思ってみたり。
そこまで「冒涜してる」感が伝わってこなかったかな。
ロザリオ持って○ナニーしてるとかなら衝撃ですけどね。
(そういったシーンはありますが、至って普通)

宗教と言えば新興宗教にのめり込んじゃう【愛のむきだし】や
人殺しする別荘にたくさんの十字架(うろ覚えですが)があった【冷たい熱帯魚】
おや?どちらも(監督)園子温作品ですね。
そうなんです、この【まだ、人間】には「園監督の影響受けました」臭がぷんぷん。
(顔に煙草の灰を塗るシーンは【ヒミズ】ですね、ハイ。)
父親役ででんでん出てるし。
迫力があったのはでんでんのシーンのみでした。


「神への冒涜感」を出したいんなら、自分だったら最後にゲイくんが主役を刺して
金を奪って、死んだ恋人との思い出の地で死ぬとか、そんな感じじゃない?

新人の監督さんなので頑張ってほしいですが、なんかインパクトが足りない・・・
時系列を複雑にしたり、フラッシュバックさせたり、という演出はあるんだけども
「コナレタ映画」を目指してる感じに受け取れちゃって、もったいないなと思いました。
もっと情熱を持って撮っていいと思うのに、変に冷静というか、ベテランぶってるというか。
新人監督ならではの突っ走ってる感はここにはありませんでした。

主役の辻岡正人さんという方は、ちょっとした監督さんで有名な方らしいのですが
私はご存じありませんでした、まだまだ修行が足りんですね・・・
なんとなく若いころのケビン・ベーコンを思い出す顔立ち。
この人の喋りからは金に狂ってる感は感じられなかったな、もっとわかりやすい演出でいいのに。

作品のキャッチコピーである「からっぽ」は全然伝わらない。
だって一つの事柄を追いかけてるんだから、目的があって充実した毎日じゃん。


なんて酷評をしましたが、新人松本准平監督(私とタメ!)今後もガンバです。

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園監督の弟子と言われれば納得ですが、、、
まぁ園監督本人からもコメントももらってるようなので良しとしますか。

てか殺しといて捕まらないってどうなってんねん!
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ジル(@chochopolix)

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