【孤独な惑星】仕事に追われる独り身OL必見。仔犬の綾野剛。
綾野さんは、同棲中の彼女と喧嘩の後、お隣さん宅にあがりこんじゃうという若干「軽め」な若者を演じています。
(上り込むのは最初の日だけで、あとはベランダホームレス)

最初の方のシーンで、ぎこちないというか、あれ?こんなに演技(台詞)下手だっけ?
と心配になる箇所もあったのですが、見ていくうちに馴染んでいきました。
どうやら「初対面のお隣さんに慣れない敬語で挨拶する」という演技だったぽい。
いや、演技だと願うよオバチャンは。

ヒロインは竹厚綾さんというモデル出身の方ですが、見た目クールビューティ、でも
どこか親近感のある雰囲気のいい方で、観てて好感が持てました。
綾野さんの同棲中の彼女を演じるのは三村恭代さんという方、なかなかの迫真の演技でしたが
アップで映った際の肌の荒れ(フキデモノ?)が気になって気になって・・・お大事に。

全体的にノスタルジックな映像、お洒落女子が手にしそうなジャケットですね。
作品の始めに、映画美学校 と字が出るので、お、卒業制作とかかな?と思いきや
監督は筒井武文氏という有名なお方らしい。
(脚本は監督によるコンペが行われ、映画美学校高等科修了生約25作品の中から選ばれたもの)
この脚本家(宮崎大祐)さんは1980年生まれで、台詞なんか、歳相応でリアリティありました。
(相手を気分次第で呼び方コロコロ変えるとかね)
ところが、これってどういう意味?なシーンが所々登場します。
映画(創作、妄想)なので・・・と言われればそれまでなんですが。
例えば貿易関係のOLであるヒロインが仕事中に、ダンボール箱からコントのように
繰り返し箱をだす・・・何かの比喩なのか、ほんとにそういう仕事なのか、謎。
橋(下は川)で見覚えのある靴を発見・・・誰か飛び降りた?
(でもそのあと何事もなかったかのように話は進む)
これらのシーンは、【マルホランドドライブ】のように、何かを暗示、
もしくはヒロインの妄想ってことでいいんですかね。
でも箱はさすがに意味わかんない・・・。
あともう一つ、作品中の演出?で不明な点が。
ヒロインは白い世界地図のあちこちを画鋲で印づけている。
けど「おまじない・・・いや祈りよ」と言ったきり用途不明。
ラストでは色つきになってるし。私の読みが足りないだけ?
皆さん、突然ですが、料理はしますか?キャベツの最初の葉ってどうしますか?
私は料理上手でもないし、虫とか嫌いなので躊躇なく捨てるのですが
このヒロインは、ゴシゴシ洗ってたんですよ。ということは料理に使うってこと?
この後「私料理はあまりしない」といいながらレシピ本を買ったりする描写があるので
この人はあまり料理しないのかな、と思ったのですが、そんなあまり料理をしない人が、
キャベツの外側の固いとこをわざわざ洗って調理するのかな、と少々疑問なのです。
無知故にそういうことしてるという細かい演出・・・だったら感服ですよ。
細かいこと書きましたが、仔犬のような天真爛漫な綾野くん目当てのお姉さまにお勧めの映画です。
逆にクールで無口な綾野くん好き、という方は不満かもしれません。

最後になりますが、最後の方の「世界にはまだ始まっていない恋が沢山あるけど・・・」の台詞は
せっかくなので「惑星」とか「宇宙」にかけたモノにしてほしかったな。
じゃないとこのタイトルの意味が薄れている気が・・・。
教訓:映画は妄想力


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