こどもが寝てからシネマ

サブカル女子÷おっさん=映画好きへっぽこ主婦

【DISTANCE】カルト宗教事件の加害者遺族。ドキュメンタリーが苦手な人はスルーで。

是枝監督の作品は割と好きで結構観ています。
長編作品で観てないのは、【花よりもなほ】とcoccoの【大丈夫であるように】でした。

出演者と、あらすじに惹かれ観たいと思っていた作品。


100人以上の死者を出したカルト集団による無差別殺人事件。
実行犯も教団によって殺された。
残された「実行犯の遺族」たち。
事件から3年後、遺族4人が集まる。

なんだかとても興味深いストーリー。
1995年に地下鉄サリン事件なんてものがありましたね。
私は小学生でしたが、ニュースはちょっと前の出来事かのように覚えています。
(ちなみにこの記事を書く際にオウム真理教のwikiを見ると事件の数にびっくりします)

実はこの作品、台本はあってないようなモノで、出演者に台詞をお任せしていたとか。
( ARATA(井浦新), 伊勢谷友介, 寺島進, 夏川結衣, 浅野忠信etc)
よって凄まじくナチュラルなシーンがあったり、また、ぎこちないようなシーンもあり。
なんともドキュメンタリーっぽい作りになっているのです。

ちなみに是枝監督、映画を撮られる前はドキュメンタリー番組を制作していたようで
そちらは未見なので比べようはないのですが
こういった作品を撮りたいと思う気持ちもわからなくはないです・・・が

なんというか私には難しかった。

【空気人形】のような明らかなファンタジーに社会風刺を+したような作品、
【奇跡】のようにノスタルジックで希望にあふれた作品
【誰も知らない】のように実際の悲惨な事件に対し希望が持てる作品
どれも好きな作品なのですが、本作だけはどうしても合わなかったなぁ。

難しくて、途中で携帯をいじりながら流し観していたら、ほぼクライマックスだった。
是枝監督ごめんなさい・・・。


どんでん返しな要素だけ穿ると、ARATAがとんでもない存在だったわけですが。
(これについては作品を見るか、ネタバレをググってみてください)

そんなことより、被害者の遺族が語る作品って結構あると思うんだけど
(もしくは加害者の自伝本とか刑務所で書きましたとか)
加害者「遺族」ってなかなか心の奥がわからんよね。
もう触れてほしくないことかもしれないし、人に言いたくないだろうし。
そういった意味で、出演者のセリフを聞いていても感情移入しづらくて。

例えば旦那さんが家で教団の本?を延々と読む様子にブチ切れる妻。
こんな状況になったことないからわかんない・・・。

ということで私には「難しい作品」でした。


余談ですが、伊勢谷友介さんの恋人役で出られてた「竹花梓」さんという女優さん。
同世代でお二方ともモデル出身なので、実際に交流があったのかな、とてもナチュラルです。
なんと去年の12月に亡くなられたそうで・・・合掌。
死因はwikiにはありませんが、癌だと書いてあるサイトも見受けられますが、どうなんでしょう。

【東南角部屋二階の女】に出演されていたというので今度観てみようと思います。
西島秀俊×加瀬亮


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ジル(@chochopolix)

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1 Comments

ああ says...""
感情移入しづらいからダメって映画評論としておわっとるな
2014.11.25 20:38 | URL | #- [edit]

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