【欲望のバージニア】流行りの姉妹の愛もいいけど、男臭い兄弟の愛もいとおかし
なんと、久しぶりの「お母ちゃんの映画泣き」を記録。
(私、あまりTVや映画で泣かないのです)
2012年の映画なので(日本公開は2013年)観た人も多いかと思うんでちゃちゃーっと書きますね。
アメリカ禁酒法時代に、お酒を作っていた3兄弟のお話です。
特に末っ子のラブーフくんの成長がメインとなってます。

左から、長男、三男、次男。
禁酒法とは1920~1933年にアメリカで定められた法律だそうで。
その起源を遡ると、国や、宗教が絡んでいて相変わらずしんどいです。
お酒飲んじゃダメ、売っちゃダメ、造っちゃダメのご時世なので、密造してる彼らが政府の標的となるのです。
お酒大好き兄弟の宿敵が、ぴっちりセンターもみあげパッツンの

ガイ・ピアース取締官(レイクス)
香水の匂いをプンプンさせて几帳面な動きをして、兄弟たちにカマ野郎と呼ばれています。
もうね、この人の悪人キャラが強烈すぎて、尚兄弟を応援したくなるんす。
そして我らがゲイリー親分!

兄弟たちと酒の取引をするギャングの親玉で、しびれるかっこよさです。
この作品の何がいいって、まず寡黙なトム・ハーディがかっこよすぎ。
恋愛に奥手で不器用なとこも萌える^0^
末っ子ラブーフのガキ臭さに輪をかけてます。
長男のジェイソン・クラークは、2人に比べるとちょっと印象薄いですが、好きです。
トム・ハーディのお相手は、一見派手ですが陰のある女性で、【ゼロ・ダーク・サーティ】のジェシカ・チャステイン。
私この人の顔がちょっと苦手なんです(目が埋もれてて眉毛無くて顎がごつい。好きな方ごめんなさい)が、この役は素敵でしたね~
男臭さプンプンの3兄弟を母なる愛で包み込んでました。
トムとジェシカが、自身の店で別れた(帰った)後、残っていたトムが敵にやられ、瀕死の状態になるのですが
その後ジェシカは胸騒ぎがして店に戻ってくるのです。
もちろん残っていた敵にジェシカはあれやこれややられてしまうわけですが、彼女はそれをトムには頑なに言わないんですね。
言ったらトムがブチ切れて復讐の道突っ走ってしまうと思い。
トムは「首切られても自力で歩いて病院まで行った」という伝説(笑)を本気で信じてるお茶目野郎なんです。
結局後になり、ジェシカは「あんな伝説ほんとなわけないでしょう!私が車であなたを病院まで運んだのよ!」と言ってしまうのですがね、それでも、敵には何もされてないって意地張って言うんですよ。
もうね、私なら「私があんたを病院まで運んだしアイツらに××なことまでされたのよぉぉ仕返ししてよぉ!!」って次の日に言っちゃってると思う。
母性のカケラも素敵な女性像もクソもないです。ジェシカ素晴らしいわ。
恋に不器用な男と、男慣れしてる(であろう)女の対照的な2人のやりとりに、モヤモヤさせられながらもワクワクしてるおばはん私。
※ジェシカとトムで話進めてますが、役名はマギーとフォレストです
末っ子がさ、お兄ちゃんに憧れ、背中観て育って、一生懸命兄を越えようとして。お兄ちゃん達は弟思いで。
なんとゆーか男×女の兄妹とも、姉妹のドライかつ仲良スィな関係とも違う、羨ましい絆が見れました。
私的に好きな作品が増えました。オススメです。
トム・ハーディってもう37歳なのか!若く見える・・・
そして若い頃はあまり作品に恵まれてなかった感じがしてならない。
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